小学館文庫<br> 口福のレシピ

個数:
電子版価格
¥792
  • 電書あり

小学館文庫
口福のレシピ

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年05月20日 14時28分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094072242
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

隠し味のルーツをめぐる「食」の家族小説

留季子の実家は、江戸時代から続く老舗の料理学校「品川料理学園」。いずれは継ぐものという周囲からの圧迫に耐えられず、大学卒業後はSEとして企業に就職した。しかし、食べることも料理をすることももともと大好きな留希子。SNSでレシピを発信しているうちに、料理研究家としての仕事も舞い込むようになる。アプリ開発会社と組み、大型連休に向けた簡単でおいしい献立レシピの企画を立ち上げるが、留季子の思いと、忙しい女性たちの現状はいつの間にか乖離し、アプリ制作は難航した。一方、昭和二年の品川料理教習所の台所では、女中奉公に来て半年のしずえが西洋野菜の白芹(セロリー)と格闘していた。どのように調理すれば美味しく食べてもらえるのか。しずえは、蕗と同じように小さく切って、少量の油で炒め、醤油と味醂、砂糖で炒りつけた。留希子としずえ、二人をつなぐ一皿の料理の隠し味をめぐる「食」の家族小説。巻末に、著者の原田ひ香さんと料理家・飛田和緒さんの対談を特別収録。

【編集担当からのおすすめ情報】
『一橋桐子(76)の犯罪日記』、『三千円の使いかた』が連続ドラマ化。お金、家事、住宅、仕事……。「生活」を描き、ヒット作を連発する著者が、家庭料理の歴史に挑んだ意欲作。待望の文庫化です。

内容説明

留季子は、老舗の料理学校の後継者として期待される環境に反発し、大学卒業後は企業に就職した。しかしSNSで発信したレシピが注目され、料理研究家としての仕事も舞い込み始める。令和初の大型連休に向け、忙しい女性を助ける献立アプリの企画を立ち上げるが、制作は難航した。昭和二年の品川料理教習所の台所では、女中奉公に来て半年のしずえが西洋野菜のセロリーと格闘していた。二つの時代、二人の女性をつなぐ一皿の隠し味とは―。「生活」を描き続ける著者が家庭料理の歴史に挑んだ意欲作。巻末に料理家・飛田和緒さんとの対談を特別収録。

著者等紹介

原田ひ香[ハラダヒカ]
1970年神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス二号」がNHK主催の創作ラジオドラマ脚本懸賞公募最優秀作に選出され、07年「はじまらないティータイム」ですばる文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッシュ姉

84
料理を作るのも好きで、食べることが何より好きだという原田ひ香さん。食の表現が絶品でたまらない。ぱぱっと手際よく作る料理も美味しそうだし、じっくり練られたレシピにも心惹かれる。うちの母もだが、料理好きな人はスーパーに行くのも好きなんだねえ。私なんかビールコーナーにいつも直行直帰だから、たまにおつかい頼まれると苦でしかない。見習いたいけど身につかない!巻末の対談も面白かった。2023/04/30

のり

81
SNSで、お手軽料理を発信する料理研究家の「留季子」。実家は老舗の料理学校。跡継ぎの立場ではあるが、重責と目指す方向性の違いで距離を置くことに…所々で昭和初期の出来事も話にハリをもたらす。食と学校の歴史。それにしても「ひ香」さんの描く料理はいつも食べたくなる。彼女自身が料理教室に通っていたくらい作るのも、食べるのも好きな事が伝わる。ランチ酒と口福のレシピで食の大切さを教えてもらった。2024/05/04

佐島楓

67
原田さんの作品を読むのは初めて。お料理や人間心理の丁寧な描写に、人気の一端がわかった気がした。これから少しずつほかの作品も読ませていただこうと思っています。2023/02/25

ノンケ女医長

63
妾宅という言葉を初めて知った。小さな二間の家で、庭と池がある。一見地味に見えて、高価な建材が用いられているらしい。そこに住まい、晩年まで独りで過ごすことになった女性の、孤独さと真面目さに胸が打たれる。昭和の時代は、名家に跡取りができない場合に多方面から蔑まれる。婚姻関係にはない女性との間に子どもを設け、妾には生涯を過ごす家を宛がう。時代の違いを感じた。彼女が創意工夫を凝らし、完成させたレシピが後世へ伝承されていく読後感は良かった。もし、しずえが男児を設けていたら、その後の確執は回避できたのだろうか。2023/03/06

エドワード

61
豚の生姜焼きが結ぶ、昭和初期と現代。祖母と母が経営する品川料理学校を継ぐことを拒み、SNSで趣味の料理を紹介している品川留季子。ある時、豚の生姜焼きを紹介すると、祖母と母に呼び出され、料理学校のレシピを盗んだことを謝罪するよう迫られる。驚く留季子は、数冊の古いノートを受け取る。ノートを書いた「しず」という女性とは?徐々に「しず」と留季子の縁が判る仕掛けが上手い。約百年前には、その時代特有の価値観と人間関係があった。現代の豊かな食卓へ至る裏のドラマも実に興味深く、留季子の生み出す数々の料理も美味しそうだ。2023/04/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20572185
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。