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きゃわたんってどういう意味?語源とすぐに使える例文5つ
桃倉ももM.Momokura
1:きゃわたんの意味って?語源は?
きゃわたんとは、「かわいい」の変化形。女子中高生を中心に使われています。
「きゃわ」はかわいいの「かわ」、「たん」の部分は、語感の良さからきており、特に意味はありません。
20代後半より上の世代には、聞きなれない言葉かもしれませんが、10代の間では日常語。20前半女性でも、ちょっと冗談めかしたり、シャレでかわい子ぶったりするときに使ったりもします。
まれにそれを聞いた40代女性などが使うケースもありますが、たとえ本人はシャレのつもりでも、周囲からはイタいと思われているかもしれませんよ。
2:きゃわたんを使った例文
ではここからは、「きゃわたん」を使った例文を見ていきましょう。複数の意味がある単語でもないので使い方は簡単。若者はこうやって使っているんです!
(1)「今日の〇〇ちゃん、超きゃわた~ん」
友達を褒める際にも「きゃわたん」という言葉を使います。言葉の前に「超」を付けることで、かわいさがより強調されて、ベタ褒めな意味合いになります。
(2)「この仔犬、超きゃわわすぎるんですけど~」
「きゃわたん」に「すぎる」を付ける場合、「たん」が「わ」に変換されます。この変格活用、謎すぎますよね(笑)。特に法則はないのですが、言いやすさや音の響き、そして文脈のバランスを見ながら、「感覚で」変格活用します。
(3)「〇〇の彼氏超きゃわたーん!」
「かわいい」という表現が女性にだけではなく男性に対しても使われるように「きゃわたん」も性別、モノ、人関係なく使われます。
当然、誰かの彼氏を褒める際も「きゃわた~ん」と表現します。「かわいい」と同様、「きゃわたん」は愛らしいという意味だけではなく「イケてる」「かっこいい」など、とにかく対象を褒めている、好感をもっているという気持ちを表現する言葉なのです。
(4)「この服、おきゃわたんじゃね?」
「きゃわたん」の直前に「お」を付けて使うこともあります。お手洗い、お茶碗、など名詞の頭に「お」を付けることで、丁寧で上品な言い方になりますよね。
おきゃわたんも同じ。この例文で言うと、服のことを「おきゃわたん」と言っています。少しばかり丁寧になるとともに、「上品系のかわいい」という意味も加わります。
(5)「きゃわたんなスマホケース」
「きゃわたん」の語尾に「な」がつくと、かわいいでいう「かわいいらしい」といった意味になります。
深く考える必要はありません。会話やフレーズに合わせて語感が変化しているだけです。「きゃわたん」ってそもそも形容詞なの? それとも名詞なの? というような質問はやめてください。
3:きゃわたん以外にも今っぽい若者言葉5つ
この際、「きゃわたん」以外の若者言葉もチェックしてみましょう。たまに街で聞き慣れない言葉を耳にするかもしれません。それってこういう意味なんです! 例文とあわせて見ていきましょう。
(1)「つらたん」
「つらい」の変化形「つらたん」。意味は「つらい」と全く同じ。単語の後半「たん」の部分もきゃわたんと同じく語感の良さからついたものです。「つらい」をかわいくいった言葉になります。
例文:「今日のテストまじつらたん」(今日はテストがあってイヤだなぁ)
(2)「タピる」
空前のタピオカブームに便乗し、このような言葉も生まれました。タピオカドリンクを飲んだり、タピオカを食べるという意味で使われます。まだまだタピオカブームは収束するところを知らないので、今からでも使える若者言葉です!
例文:「学校帰りタピろうぜ!」(学校の帰りにタピオカを食べに行こう!)
(3)「フロリダ」
アメリカのフロリダとはまったく関係のない若者言葉ですが、これは40代くらいまで使っているかもしれませんね。
「フロリダ」の「フロ」は「風呂」、「リダ」は「離脱」という意味。LINEのやりとりをしてる際に、お風呂に入るために途中で中断する際に使われる言葉です。そこから転じて、純粋に「お風呂に入る」という意味でも使われます。
例文:「(LINEでのやりとりで)ちょ、今からフロリダ!」(今からお風呂に入るので、LINEのこのやりとりから離脱しますね)
(4)「あざまる水産」
「ありがとう」という意味です。「ありがとう」の変化形「あざまる」は以前から存在していた若者言葉ですが、それに「磯丸水産」という居酒屋チェーン店を掛け合わせた言葉が「あざまる水産」です。
例文:「先輩! あざまる水産っす!」(先輩、ありがとうございました)
(5)「やばたにえん」
「やばい」という意味で使われている若者言葉です。本来の「やばい」という単語に大手食品メーカー「永谷園」を掛け合わせた造語になります。どうして「永谷園」を掛け合わせたのか、ここにも深い意味はなく、語呂合わせがよかったからなのでしょう。
例文:「さすがにこの問題はやばたにえん」(さすがにこの問題はやばい)
4:まとめ
若者言葉は、毎年のように生まれています。その基本は「その場のノリ」。今ではネットスラングとの相乗効果で、たくさんのノリ言葉が生まれては消えています。
時代の流れをつかむためにも、たまにはこうして若者言葉をチェックしてみてください。ただし、自分では使わないほうが無難です。