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結婚を機に転職!男女別ベストなタイミングと不利にならない方法
月野 はるH.Tsukino
1:転職は結婚前に転職したほうがいいの?
転職は結婚の前にした方がなんとなく有利なんじゃないか……と感じてしまいがち。実際はどうなんでしょうか?
(1)結婚後の女子の転職は難しい?
とらばーゆの調査によると、「結婚前後で実際に転職をしたタイミングはいつでしたか?」という質問に対し、「結婚してから」が37%、「結婚する前」が28%という結果が出ています。
実際に、結婚後に結婚している人の方が多いという驚きの結果ですね。
(2)「転職する理由は結婚するからです!」転職採用面接で正直に言うべき?
アラサーの女性が面接に行くと「結婚・出産」についての質問をされることも多いもの。しかし、結婚するから転職したい場合、正直に言うべきかどうか迷いどころです……。
「転職活動中に面接官から、“プライベートな理由は転職に関係ありませんか?”と強く聞かれ、結婚する予定を告白したところ“では、忙しく働く気はないということですよね?”というようなことを言われ、結果、採用されなかった」
という体験談も。不採用の理由が結婚かどうかは定かではありませんが、こういう話を聞くと、“言わないほうがいいのかな……”と思ってしまいますよね。
でも、「結婚するということを素直に面接官に話したが無事に採用されて、働き方にも配慮してもらえた」というケースも。
就職したい会社が、どのような社員を求めているのか、事前にしっかりとリサーチする必要がありそうです。
2:結婚を理由に転職・退職するベストなタイミング!男女別ベスト5
結婚を機に転職した人の体験談などから、ベストなタイミングを男女別に5つピックアップ! 自分にぴったりなタイミングを探しましょう。
男性編
1.結婚して落ち着いてから転職
「結婚直後は何かとすることが多くバタバタするので、結婚後しばらく時間が経って、生活が落ち着いたころに転職するのがベスト」(34歳/整体師)
2.良い転職先が決まったら転職
「今の会社よりいい条件の就職先じゃなかったら、転職する意味がないので」(30歳/健康食品)
結婚するからこそ、今よりも良い就職先にこだわりたいという男性心理がうかがえますね。結婚のタイミングよりも仕事の都合を優先。
3.両親への挨拶の前に転職
「結婚の挨拶を先方の親にする前に転職しておきたい。結婚後、すぐに仕事を変えると“大丈夫なのかな?”“新しい職場はどうなんだろう?”など、相手の親が心配すると思うから」(28歳/公務員)
ご両親への配慮も結婚では重要。大事な娘さんをもらう、という責任は大きいもの。
4.婚約した後に転職
「“結婚するからには安定した収入で妻を支えたい”と思えるはずだから」(26歳/公務員)
「ちゃんと家族を養えるくらい稼げる会社に勤めないと、という責任感が転職のモチベーションを上げる」(34歳/コンサル)
結婚が決まることで、覚悟が生まれるようです。
5.結婚式の前に退職
「結婚式とハネムーンは、転職前の会社の溜まっていた有給消化期間をあてた。転職先が決まっていたから、心に余裕がありのんびり楽しめた」(35歳/広告)
結婚式後は仕事も生活環境も変わり、心機一転できそうです。
女性編
1.結婚式の後に転職
「籍を入れ、結婚式を済ませた後に転職しました。職場には結婚することを前々から伝えてあり、披露宴には上司にも出席してもらいました。正直に話したことで、笑顔で門出を祝っていたただけたと思います」(27歳/医療)
2.籍を入れてから転職
「籍を入れてから転職活動を開始しました。知人で、結婚することが決まってすぐに転職したものの、破談になってしまった人がいたので……」(25歳/配送)
実際に籍を入れるまでは何があるかわかりませんよね。転職直後は新しい環境で忙しく、それが原因で破局してしまうカップルもいるようです。
そんな不安がないよう、籍を入れた後に転職をする女性も。
3.一緒に暮らし始めてから転職
「入籍前、プロポーズされた直後から同棲しはじめたんです。で、しばらく経って生活が落ち着いてきたころに転職しました」(27歳/法律)
「一緒に暮らしてみて、実際にどれくらいの生活費がかかるか、通勤電車の混み具合はどうかなどを把握してから転職するのがベスト」という堅実な意見も。新しい家から職場への通いやすさなどを重視したそうです。
4.結婚式前に退職
「結婚式前に会社を辞めて、しばらくは無職でした」(25歳/保険)
「結婚式の前に退職して、挙式準備に時間をかけた」という意見も。挙式だけでなく、引っ越しやハネムーンの準備など、結婚するとなると、やるべきことがたくさんありますよね。いったん仕事を辞め、生活が落ち着いてから再就職先を探すのもあり。
5.婚約後・結婚前に転職
「婚約後、ずっと悩んでいた転職を決意しました。今のうちに……と言う感じで(笑)」(28歳/広告)
彼女の場合、「独身の状態で転職活動をした方が有利なんじゃないかという思惑があった」そう。実際、「広告業界は定時があってないようなものだから、結婚後だったら、新婚じゃ業務に支障がでると思われて、採用してくれなかったかも」とのことでした。
3:女性が結婚前に転職する場合…結婚が不利にならない転職方法3つ
結婚が転職の障害になってしまうのでは……?と女性は不安になってしまうことも多いですよね。結婚前に転職する場合、どういったポイントで会社を選べばいいのか見ていきましょう。
(1)実際のデータを把握
四季報などで、会社のデータを把握しましょう。女性社員の割合や、出産・育児休暇の取得状況など、知りたい部分を各社比較してみましょう。数字ではっきりと出ているので比較しやすいですよ。
(2)女性を支える制度があるかをチェックする
会社のHPなどで、働く女性を支える制度が整っているかどうかを確認しましょう。子育て中の時短制度があるか、結婚・出産への手当が出るかどうか。実際に活用されているか……。制度の整い方は会社によって大きな差が開いています。
(3)転職アドバイザーに意見を聞く
転職を考えた場合、転職サイトへ登録する人も多いと思います。実際の面談やネットなどでの問い合わせから、希望する業種や具体的な企業について、どんな人材が求められているのか確認してみましょう。プロならではの意見やアドバイスがもらえるはずです。
4:まとめ
さまざまなメリット・デメリットを考慮し、自分にぴったりの転職時期を見つけることが重要です。結婚で頭がいっぱい!という場合、ついつい面倒な転職について考えるのを後回しにしてしまうことも。
ふたりの将来のためにも、今一度しっかり考えてみましょう!
【参考】